グリーン住宅ポイントの交換商品について

2021/6/4

グリーン住宅ポイントの交換商品について

グリーン住宅ポイントの交換商品にはどのようなものがあるのでしょうか。

国土交通省が実施する制度なので、どんな商品でも交換OKというわけではありません。

だからといって、面白みのない商品ばかりというわけでもありません。



ここで詳しくご紹介していきます。

目次

    政策テーマに則った商品

    現在、まだ交換商品については事業者から募集をしているので、どのような商品が交換できるかは分かりません。

    しかし、募集している商品のテーマは決まっています。

    政策テーマ 要件
    「新たな日常」に資する商品 ウィズ・コロナ時代の生活様式の変化に対応した「新たな日常」の実現に資することについて妥当と考えられる内容が明示されていること
    省エネ・環境配慮に優れた商品 生産・加工等の工程において環境上の課題に対し、一定の妥当な配慮がなされていることについて、認証制度の取得状況等により妥当と考えられる内容が明示されていること
    防災関連商品 災害発生時の被害の防止・抑制や円滑な避難、生活手段の確保・維持等に資することについて、妥当と考えられる内容が明示されていること
    健康関連商品 健康の保持増進や高齢者が安心して生活できる環境づくりに資することについて、妥当と考えられる内容が明示されていること
    家事負担軽減に資する商品 家事負担の軽減に資することについて、妥当と考えられる内容が明示されていること
    子育て関連商品 子どもや保護者が使用する子どもの健やかな成長に資することについて、妥当と考えられる内容が明示されていること
    地域振興に資する商品 国内の特定の地域における地域資源を活かした生産・加工等を経た農林水産物、畜産物、加工食品・飲料、伝統工芸品等の地場産品であり、「地域の振興」に資することについて、妥当と考えられる内容が明示されていること

    「新たな日常」に資する商品

    各テーマは堅苦しいのですが、要するに新型コロナウイルス感染症の影響で私たちの生活様式が変わったことで必要になったもの、需要が増えたものです。

    前回の次世代住宅ポイント制度の時にはなかった要件ですね。

    商品例
    • テレワークで必要になった、自宅用のPCやモニター、プリンターなど
    • ステイホームで需要の高い、DIY用品や園芸用品、楽器など
    • 感染予防対策として必要な、加湿器やマスク、除菌・抗菌グッズなど

    省エネ・環境配慮に優れた商品

    省エネ・環境配慮に優れた商品

    次世代住宅ポイント制度の時にもあった要件です。

    エコ、環境に配慮した製品のことで、基本は 省エネルギーラベルに記載のある省エネ達成基準率が100%を超えている、またはエコマーク認定を取得している商品 となります。

    商品例
    • 家電:テレビやエアコン、照明などの省エネ製品
    • インテリア:寝具やカーテン、畳など
    • 日用品・雑貨:お花やブーケ、植木鉢やスコップなど園芸に必要な用具

    防災関連商品

    地震や自然災害などの緊急時に役立つもので、基本的に、 防災ラベルを取得している商品 となります。

    商品例
    • インテリア:ふとんやクッション、ブラインドやカーペットなど
    • 防災用品:耐震ベッドや家具・テレビ転倒防止器具、消火器など
    • 避難用品:緊急避難セットや懐中電灯・ランタン、携帯ラジオやヘルメットなど。
    • 電池や非常食・保存食:充電池やお水、レトルト食品など

    健康関連商品

    高齢者が安心して生活できる環境、おうち時間を有効に過ごすために役立つものなどさまざまな商品があります。

    商品例
    • 食料品・飲料:保険機能食品として認められている、発酵食品や乳酸菌飲料など
    • スポーツ・健康増進:フィットネス用品やアウトドア用品、自転車など
    • 家電:マッサージチェアや体組成計、歩数計など
    • 福祉・介護用品:車いすや介護用ベッド、大人用の紙パンツなど

    家事負担軽減関連商品

    家事負担軽減関連商品

    共働き世帯が増えたことにより、時短や家事負担が軽減される商品となります。

    商品例
    • 家電:冷蔵庫や炊飯器、ロボット掃除機など
    • 雑貨・日用品:包丁やまな板などのキッチン用品やタオル、掃除用具など
    • 家事負担軽減・時短:電動アシスト自転車(電動モーターのみで自走する自転車以外)

    子育て関連商品

    子どもだけでなく、子どもと一緒に親が使用する商品もあります。

    商品例
    • インテリア:子供向け学習机や棚、子ども用ベッドなど
    • 学習用品:鉛筆やはさみ、ランドセルや電子辞書など
    • 玩具:キャラクタートイやブロック、ぬいぐるみなど(STマークを取得している6歳未満のおもちゃが対象)
    • 子供用衣類・靴:ベビードレスやキッズ用の洋服など(120cmまでの商品が対象)
    • 子育て用品:ベビーカーやオムツ、ベビーフードなど

    「地域の振興」に資する商品

    全国各地の自治体から推奨、紹介されている特産品や伝統工芸品などの地場産品などがあります。

    商品例
    • 食料品・飲料:お肉や魚介類などの海産物、お酒など
    • インテリア:棚やテーブル、ベッドなど
    • 地場産品:服やカバンなどのファッション類、陶器や万年筆などの工芸品

    交換商品として認められないもの

    前述したように食料品や衣料品、家電やインテリア用品などさまざまな商品とポイント交換できる予定ですが、中には交換商品としてNGなものもあります。

    ここでは交換できない商品をご紹介します。

    公序良俗に反するもの

    簡単に言ってしまえば、人道・モラルに反するものはダメということです。

    中古品や反社会的な組織が絡む商品など

    法令で販売・所持が規制されているもの

    法律で販売や所持が禁止されているものは、もちろん国も認めませんね。

    盗品や薬物など

    商品に関する契約等で譲渡・転売が禁止されているもの

    売買したことで実際に逮捕された人をニュースで目にしたことがあるのではないでしょうか。

    銀行の通帳やキャッシュカードなど

    悪用されるおそれのあるもの

    上記の通帳などにも共通しますが、個人情報の売買は犯罪です。

    免許証やパスポートなど

    青少年の保護育成上好ましくないもの

    これは、未来ある青少年の健全な育成を妨げてしまうものやことです。

    アダルトグッズや風俗店の広告、チケットなど

    危険なもの

    小さい子でも分かる危険物ですね。

    爆発物や毒物、護身目的ではないスタンガンや武器など

    他人の権利・利益を侵害する可能性のあるもの

    犯罪なので、正規のブランド会社などから訴訟を起こされてしまいます。

    偽ブランド品や類似品、肖像権を侵害するような商品など

    商品の効用等についての根拠の乏しいもの

    これを持っていれば運が上がるなど、実証できないものの販売は消費庁から規制の対象となります。

    科学的根拠に基づかない、金運上昇などの文句を謳う商品

    換金性の高いもの

    政府は広い経済波及効果を期待しているため、現金に換えられるようなものはNGです。

    グリーン住宅ポイントでは、前回の次世代住宅ポイント制度と違い、追加工事費へのポイント充当は認められています。

    貴金属や宝石、商品券や金券など

    無形のサービスや役務の提供

    (※)役務とは、他人のために行う労務又は便益であって、独立して商取引の対象となるサービスを指す
    そのままですが、形に残らないサービス商品全般です。

    レンタル用品や家事代行サービス、旅行券など

    その他、本制度の主旨に鑑み、対象商品として含めることがふさわしくないもの

    グリーン住宅ポイントの主旨は、「新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ経済の回復を図ること」です。
    「新たな日常」及び防災に対応した追加工事や様々な商品と交換できるとしているため、以下のような商品はNGのようです。

    ペットなどの生体やゲーム、美術品や車など

    交換商品として認められないものが細かく記載されているので、戸惑うかもしれません。
    しかし、考えれば納得するものばかりです。

    一般の人なら一生目にすることはないような危険なものや犯罪につながるようなもの、換金できてしまうものや単なる娯楽としての商品などは取り扱っていないので、覚えておいてください。

    交換商品はいつから見られるの? 交換の期限はいつまで?

    交換商品は既に確認することができます

    事業者が用意した交換商品の詳細は、3月下旬から公表されているので、今は見ることができます。

    商品の交換開始と終了時期

    商品をグリーン住宅ポイントと交換できるのは、予定では今年の6月~となります。

    交換申請期限は2022/1/15なので、商品を交換できるようになってから半年ほどしかありません。

    一部の交換商品は現時点で確認可能です。
    グリーン住宅ポイントが付与されてから交換したい商品を考えるのではなく、グリーン住宅ポイントの申請を行った時点で交換商品を確認しておきましょう。

    事務局の混雑状況にもよりますが、ポイント付与までに数か月かかってしまう恐れもあります。

    期限ギリギリで焦って商品を決めてしまうのではなく、前もってご家族で話し合い、ある程度商品の目星は付けておいた方がいいでしょう。

    ※本記事は、2021年3月下旬に執筆しています

     

    2021年10月に期限の変更が公式よりアナウンスされました。

    下記をご参照ください。

     

    期限
    ポイント発行申請期限:~2021年10月31日まで(郵送の場合は必着)

    商品の交換申し込み期限:~2022年1月15日まで

    【2021年10月追記】延長により下記のように日程に変更されました.

    ポイント発行申請期限:
    【郵送の場合】~2021年11月30日まで(必着)
    【オンラインの場合】~2021年12月15日まで(追加工事交換を伴う完了前申請の場合は、2021年11月30日)

    商品の交換申し込み期限:~2022年2月15日まで