【リフォーム】グリーン住宅ポイントの対象となる条件は?

2021/6/3

【リフォーム】グリーン住宅ポイントの対象となる条件は?

目次

    グリーン住宅ポイント制度における「リフォーム」の条件は?

    グリーン住宅ポイント制度における「リフォーム」の条件は?

    リフォームと一口に言っても、実に様々なリフォーム工事があります。

    グリーン住宅ポイント制度の対象となるリフォーム工事は次のように定義されています。

    ①~③いずれか必須
      • ①エコ住宅設備の設置

     

      • ②開口部の断熱改修

     

      ③外壁、屋根・天井または床の断熱改修
    ①~③いずれかとあわせて実施した場合のみ対象
      • ④バリアフリー改修

     

      • ⑤耐震改修

     

      • ⑥リフォーム瑕疵保険等への加入

     

      ⑦既存住宅購入加算

    →これらを満たし、工事の総獲得ポイント数が5万ポイントを上回るもの

    ①~③の工事が必須となるので、④バリアフリー改修のみ行った場合などは申請の対象となりません。

    発行されるポイント数には上限がありますが、その範囲内であれば複数回の申請が認められます。

    申請時には、リフォームを行った証明書や工事写真の提出が必要となります。

    工事の違いでポイントはどう変わる?

    リフォームの場合、発行されるポイントは工事の内容によって異なります。

    条件および工事ごとのポイント数も確認しておきましょう。

    条件によってもらえるポイント数

    工事個所 発行ポイント数 備考
    ①エコ住宅設備の設置 太陽熱利用システム 24,000pt
    高断熱浴槽 24,000pt
    高効率給湯機 24,000pt
    節水型トイレ 16,000pt ×設置台数
    節湯水栓 4,000pt×設置台数
    ②開口部の断熱改修 ガラス交換 2,000~7,000pt×施工箇所数 ※交換するガラスの大きさによって1枚当たりのpt数が異なります
    内窓設置・外窓交換 13,000~20,000pt×施工箇所数 ※設置・交換する内窓・外窓の大きさによって1枚当たりのpt数が異なります
    ドア交換 24,000~28,000pt×施工箇所数 ※交換するドアの大きさによってポイント数が異なります
    ③外壁、屋根・天井、床の断熱改修 外壁 10万pt
    外壁(部分断熱) 50,000pt
    屋根・天井 32,000pt
    屋根・天井(部分断熱) 16,000pt
    床(基礎断熱の場合を含む) 60,000pt
    床(部分断熱、基礎断熱の場合を含む) 30,000pt

    ※使用する建材、断熱材の区分・使用量など、さらに詳細な条件は事務局公式ページをご確認ください。

    ④バリアフリー改修 手すりの設置 5,000pt
    段差解消 6,000pt
    廊下幅等の拡張 28,000pt
    ホームエレベーターの新設 15万pt
    衝撃緩和畳の設置 17,000pt
    ⑤耐震改修 ※旧耐震基準により建築された住宅が対象 15万pt
    ⑥リフォーム瑕疵保険等への加入 7,000pt×契約数
    ⑦既存住宅購入加算 条件を満たす場合、①~⑥のポイントが2倍になる

     

    参考既存住宅とは

    • 不動産登記事項証明書にて、「新築」と記載された日付が2019年(令和元年)12月14日以前と確認できる住宅
    • 売買契約額が100万円(税込)以上の住宅
    • 2020年(令和2年)12月15日以降に売買契約が締結された住宅
    • 売買契約締結から3か月以内にリフォーム工事の請負契約を締結している
    • 自ら居住する住宅の購入であること

    なお、工事で使用される建材はグリーン住宅ポイント事務局であらかじめ指定されています。

    詳しくは、事務局公式ホームページをご確認ください。

    リフォーム工事でもらえるポイントには上限がある

    さまざまなリフォームを組み合わせることで、5万ポイント以上の発行を目指す必要があります。

    ただし、リフォーム工事の場合は発行ポイント数に上限があり、その上限も購入者の世帯属性や購入した住宅によって異なります。

    世帯の属性 既存住宅購入の有無 1戸あたりの上限
    若者・子育て世帯※1 あり 60万pt
    なし 45万pt
    一般世帯
    (上記に当てはまらない世帯)
    あり(安心R住宅※2に限る) 45万pt
    なし※3 30万pt

    ※1
    若者世帯:2020年(令和2年)12月15日時点で40歳未満の世帯
    子育て世帯:2020年(令和2年)12月15日時点で18歳未満の子を有する世帯、またはポイント発行申請時点で18歳未満の子を有する世帯

    ※2 安心R住宅とは

    • 耐震性がある
    • インスペクション(建物状況調査等)が実施されている
    • 点検記録等の保管状況について情報提供が行われる
    これらすべてが行われている既存住宅のこと。
    従来の中古住宅のマイナスイメージを払拭し、買いたい、住みたい既存住宅を選択できるようにする国の制度。

    ※3
    安心R住宅ではない既存住宅の購入もこちらに含まれます

    リフォーム工事の場合、上記上限の範囲内であれば複数回の申請が可能です。

    まとめ

    リフォーム工事の場合、必ず行わなければならない工事内容が指定されています。

    工事に使用される建材にも指定があるので、条件から外れないように注意してリフォーム工事を進める必要があります。

    施工業者・販売業者と確認を取りながら進めることをおすすめします。