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グリーン住宅ポイントのポイント算出方法
2021/6/7
一定性能を有する住宅を新築・リフォームする場合にポイントがもらえるグリーン住宅ポイント。
住宅購入やリフォームを検討する人にとっては大変お得な制度です。
一方で、制度の難しそうな印象も相まって、具体的にもらえるポイント数がわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、申請区分別のポイント算出方法を解説します。
自分が当てはまる条件を確認し、具体的なプランニングに役立ててください。
目次
申請区分「新築」のポイント算出方法
注文住宅を新築、あるいは新築の分譲住宅を購入した場合はこちら。
最低でも30万pt、最大で100万ptがもらえます。
「新築」の基本ポイント
新築の場合、申請要件の一つとして
- 高い省エネ性能等を有する住宅
- 一定の省エネ性能を有する住宅
のいずれかを満たす必要があります。
満たしている条件によって、もらえる基本ポイントが変わります。
- 高い省エネ性能等を有する住宅…40万pt
- 一定の省エネ性能を有する住宅…30万pt
「高い省エネ性能等を有する住宅」とは?
「高い省エネ性能を有する住宅」とは、具体的に以下の通り。
- 認定長期優良住宅
- 認定低炭素建築物
- 性能向上計画認定住宅
- ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)
これら4つのうち1つを満たしていることが第三者機関の書類によって証明された場合、「高い省エネ性能等を有する住宅」として条件を満たすことができます。
「一定の省エネ性能を有する住宅」とは?
一方、「一定の省エネ性能を有する住宅」とは、具体的に以下の通り。
- 日本住宅性能表示基準で定める断熱等性能等級4
- 一次エネルギー消費量等級4以上
上記2つをいずれも満たしていることが書類によって証明された場合、「一定の省エネ性能を有する住宅」として条件を満たすことになります。
なお、「断熱等性能等級」が4に満たない場合でも、「建築物省エネ法」に基づく住宅の外皮性能の基準及び一次エネルギー消費量の基準に適合した場合は、「一定の省エネ性能を有する住宅」として認定されます。
詳しくは、建築士や施工業者に確認してみましょう。
「新築」で使えるポイント加算
基本ポイントの他に、条件を満たすと更にポイントを上乗せすることができる「ポイント加算」制度があります。
ポイント加算の条件は以下の通り。
- 東京圏(条件不利地域を除く)から移住するための住宅
- 多子世帯(18歳未満の子ども3人以上との同居)が取得する住宅
- 三世代同居仕様の住宅(※)
- 災害リスクが高い地域から移住するための住宅
(※)
1つの住戸の中に
・調理室(キッチン)
・浴室
・便所
・玄関
のうち、2種類以上の設備が複数個所ある住宅で、住戸の中で往来ができるもの
ポイント加算の条件に当てはまり、基本ポイントの条件を
「高い省エネ性能を有する住宅」で申請する場合は60万ポイント、
「一定の省エネ性能を有する住宅」申請する場合は30万ポイントが加算されます。
なお、ポイント加算の条件はいずれか一つのみの申請となります。
重複していた場合でも、多重申請はできませんのでご注意ください。
申請区分「既存」のポイント算出方法
既存住宅の購入でポイント算出の鍵となるのは、いくつかある条件のうち、条件③がどれに該当しているかということです。
条件③とは
- 空き家バンク登録住宅(1)
- 東京圏の対象地域から移住するための住宅(2)
- 災害リスクが高い区域から移住するための住宅(3)
- 住宅の除却に伴い購入する住宅(4)
「住宅の除却」を伴わない | 「住宅の除却」を伴う | |
(1)~(3)の条件に当てはまる | 30万pt | 45万pt |
(4)のみに当てはまる | ― | 15万pt |
自身が当てはまる条件で獲得できるポイント数が変わります。
組み合わせられるかどうかも確認しておきましょう。
申請区分「リフォーム」のポイント算出方法
リフォームの場合は、工事内容で発行されるポイント数が変わります。
工事内容、交換する資材の大きさやその数で獲得できるポイント数が異なり、それらを組み合わせた合計が5万ポイント以上になった場合のみ、申請をすることが可能です。
1戸あたりのポイント獲得上限が定められていますが、この上限内、申請期間内であれば複数回のポイント発行申請をすることができます。
「リフォーム」の1戸あたりのポイント上限
ポイント上限は、世帯の特徴で変わります。
世帯の特徴 | 既存住宅の購入の有無 | 上限ポイント |
若者・子育て世帯(※) | あり | 60万pt |
なし | 45万pt | |
一般・その他世帯 | あり(安心R住宅に限る) | 45万pt |
なし | 30万pt |
(※)
若者世帯…2020年(令和2年)12月15日時点で、40歳未満の世帯
子育て世帯…2020年(令和2年)12月15日時点で、18歳未満の子を有する世帯
または、ポイント発行申請時点で18歳未満の子を有する世帯
必須工事とポイント加算工事
「必須工事」に該当する工事を行わなければ、ポイント申請の対象となりません。
必須工事とは
- エコ住宅設備の設置
- 開口部の断熱改修
- 外壁、屋根・天井、床の断熱改修
のいずれかに当てはまる工事を行うことです。
そのうえで、
・バリアフリー改修
・耐震改修
を行っていれば+15万ポイント、リフォーム瑕疵保険等へ加入していれば1契約あたり7,000ポイントを加算することができます。
また、条件に当てはまる既存住宅の購入を行った場合、獲得できるポイント数がそれぞれ2倍になる「既存住宅購入加算」もあります。
申請区分「賃貸」のポイント算出方法
賃貸の場合は非常に単純明快です。
申請の要件に当てはまった場合、 10万ポイント×総戸数
を獲得することができます。
まとめ
ポイント加算があるもの、ポイントの発行上限があるものなど、申請区分によって条件にも様々な違いがありました。
いずれにしても、自分がどの申請区分で、どんな条件に当てはまっているのかを洗い出しておくと、スムーズに申請が行えそうです。
当てはまる要件と照らし合わせながら、ポイント数を試算してみてください。
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